岡田克也代表は20日、遊説で訪れた千葉県習志野市で記者団の質問に応じた。

 演説の中で「千葉県選挙区は候補者2人を擁立して厳しい」と話したことに関連して、手ごたえや今後の戦い方などについて問われると、「毎日来ているわけではないから分からないが、今日もずいぶんたくさんの方に集まっていただいて十分手ごたえがあると思う。本番になってから全体の流れに沿って頑張りたい」と一定の手ごたえを感じ取っているコメントを述べた。

 「3分の2阻止」から「与党の過半数阻止」に目標ラインを引き上げたのかとの質問には、「国政選挙なので、相手を上回ることを考えている。最低限のこととして3分の2を阻止することは野党間で合意していること」と述べた。

 前日のテレビ番組で安倍総理が憲法問題の議論を参院選後に始めたいとする趣旨の発言をしたことについて考えを問われると、「この選挙で議論しましょうということ。どういう風に変えるのか。自民党の案は集団的自衛権を限定なく行使するという内容が含まれていることまで話は詰まっているので、このことについてこれが本当に必要なのか、憲法の平和主義との関係で説明できるのか、参院選を通じて骨格を議論したい。議論を踏まえて国会で議論をしたい。なぜ参院選のあとになるのか。参院選の前だって、憲法審査会は開こうと思えば開ける」と参院選で憲法について議論をしたいと述べました。

 前日のテレビ番組で共産党との政権構想の話について岡田代表が「現時点で考えていない」と答えたことについて、「現時点」と述べた真意を聞かれると、「未来永劫(えいごう)ということにはならない。相手も変わっていくだろうし、状況も変わっていくと思う。今は考えていないということ。それ以上でも以下でもない」と述べた。