選挙戦最終日となった21日も各地で街頭演説を行う前原誠司代表は、福岡県北九州市八幡西区のJR黒崎駅前で希望の党公認で福岡9区に立候補している緒方林太郎候補とともに、駅前を埋めた支持者に向けて政治を変えようと力強く訴えた。

 前原代表は、「若い人たちも、今まで日本を作ってくれた人たちも、みんなが不安におびえていて1強多弱の状況でいいのか。この政治を変えようじゃないか。変えられるのはこの選挙区では緒方林太郎さんしかいない。今の自民党の議席をオセロのように緒方さんに変えよう。一つひとつの選挙区で、緒方さんのような素晴らしい議員を今度は小選挙区で当選させてもらえれば、自民党の議席を減らすことができる」と話し、緒方候補への支援を求めた。

 「役人は国民のことを見ていない。安倍総理の顔色ばかりを見ていて、嘘をついて情報を隠すこんな政治を、不安だらけのこの社会を変えようじゃないか。アベノミクスは大企業にはいいかもしれないが、一般国民には何の恩恵もないどころかどんどん疲弊していく。この選挙で変えよう」と、前原代表はマイクを持つ手に力を込めて訴えた。

 緒方候補は、未来を予測して対応することが政治の役割だとして人口減少問題を取り上げ、「私はフランスに2年住んでいたが、この国は人口が減ってきたことに大きな危機感を抱き、ありとあらゆる手段を講じて減少していた出生率を戻した。これが政治だ。アンテナを高くして、今だけではなく将来のことを考え、今のうちから手を打っていくことこそが政治だ。日本の少子化は1990年代には必ずくるといわれていた。しかしこの25年以上手を打ってこなかった」と述べ、将来を見越して施策を行う政治にしなくてはならないと訴えた。

 緒方候補は最後に、「心が折れかけたこともあったが、この12日間で追いついてやっと相手の背中が目の前まで来た。ぜひ皆さんの力を貸してほしいと」と、熱く訴えた。