民進党代表
蓮舫

 現地時間8日に行われた米国大統領選挙において、ドナルド・トランプ氏が次期大統領に選出された。まずは同氏の当選に祝意を表したい。また、初の女性大統領をめざしたヒラリー・クリントン候補の健闘にも敬意を表したい。

 米国の安定した外交・内政政策運営は、世界の平和と安定に不可欠である。しかし、同氏の選挙期間中の政策は必ずしも明確ではなく、新政権の具体的政 策を注意深く見守る必要がある。また、女性の尊厳を守り、マイノリティの権利を守る多様性こそが米国の強さの源泉である。同氏の過去の言動とは異なる 寛容な行動を期待したい。

 新政権になっても日米関係の重要性は不変である。わが党としても、日本の外交・安全保障の基軸である安定した日米同盟を引き続き維持し、経済関係の 連携を図っていきたい。

 なお、与党が衆議院特別委員会で強行採決したTPP協定に関して、同氏は繰り返し否定的な発言を行っている。今後の同協定に対する米国の動向を一層注視する必要があることは言うまでもなく、現状での採決の必要性は全くない。

以上

PDF「【談話】米国大統領選の結果を受けて」【談話】米国大統領選の結果を受けて