野田佳彦幹事長は16日、定例記者会見を国会内で開き、天皇陛下のご退位について基本的な考え方をあらためて表明した。

 野田幹事長は、「退位をめぐる問題について、今日、衆参の正副議長が段取りについて話し、一定の方向性を確認した。民進党は昨年、党の委員会で議論を重ね、昨年末、常任幹事会に考え方を報告し了承された。しっかり議論したい」と述べた。

 記者団からトランプ次期米大統領の言動について感想を聞かれ、幹事長は「就任前のツイッターで、ずいぶん過激なことを発信し続けている。従来の米国の外交・通商方針と異なる部分もある。そういうことに危惧を持たざるを得ない。ツイッターとは140文字以内の個人的、非公式な伝達手段だ。同盟関係でありながらも、(トランプ氏の発言に問題があった際に、日本政府は)言うべき時にはちゃんと言うべきだ。スタートが大事で、(民主主義、自由、法の支配などについての)基本的な価値の議論をちゃんとすべきだ」と指摘した。