郡司彰参院議員会長は31日、国会内で定例記者会見を開き、新党結成を受けて会派名が「民進党・新緑風会」に変わり、新たに5人の議員が加わり64議員でスタートすることになったと紹介。そして来る参院選に向け「全員が新しい仲間を連れて戻ってこれるよう前を向き選挙に勝てるようにしたい」と意気込みを語った。

 特定秘密保護法の運用状況を監視する衆参の情報監視審査会が30日に提出した報告書で、政府の説明が不十分と指摘していることについて問われ「参院はこれまで問題点の指摘をしてきた。(特定秘密に)指定をするしないが恣意的であるとか、会計検査院にかかわる開示がなされていないとか、制度ができて動き出しているが、まだまだ見直す余地がある。特定秘密保護法案を審議した際に問題視されたことがより明らかになっている」と述べた。

 来週から衆院で審議が始まるTPP関連法案への対応については、批准と内容の2つの面で問題があると指摘。「米国の大統領選に向けた共和党、民主党の候補者がTPPに反対を表明していることから、(批准に関する)米議会の動きは秋以降だろう。そうだとすると日本でも慎重に事を構えていっていいのではないか」と述べた。法案内容に関連しては「わが党は全ての経済連携がダメだという立場ではない。しかし、情報の開示すら明らかになっていない。(TPPの)影響の評価もきちんとしたものが出されていない中で対策を含めた法案になっている。今のところ是とするような内容で国会審議が進むとは感じていない」との見通しを語った。