山井和則国対委員長代理は、13日午前の定例記者会見で(1)衆院TPP特別委員会は条件が整えば正常化する。与党の審議拒否だ(2)甘利前大臣の国会証人喚問をあらためて求める(3)自民党の赤枝議員の暴言は許せない――と述べた。

 衆院TPP特別委員会は先週金曜日から不正常な状態となり審議が止まっているが、山井代理は「昨日の夕方まで自民党国対側からは、何もコンタクトがなかった。前代未聞の事態だ。TPPの成立にやる気がないのかと思っていたところ、政府与党はTPP成立を断念するのではないかといううわさも流れている。ますます国民の不安を増大させる」と述べ「与党による審議拒否だ」と批判した。

 甘利前大臣については、「1月28日の大臣辞任以来、国民への説明責任を果たしていない。TPP交渉の責任者でもあり、さらに国会への証人喚問を求める」と述べた。

 自民党の赤枝恒雄衆院議員が12日、子どもの貧困対策を推進する超党派の議員連盟の会合で『親に言われてしかたなく進学しても、女の子はキャバクラに行く』と発言したことを取り上げ、山井代理は「進学のための支援をしてほしいという、当事者らの切実な思いを聞いて赤枝議員が意見として言ったという。許せない暴言だ」と述べ、「宮崎議員の不倫問題、大西議員の『みこのくせに』、さらに今回の暴言。自民党はどこまで女性を侮辱するのか」と厳しく批判した。