民進党は26日、第5回常任幹事会を国会内で開いた。

 岡田克也代表は冒頭のあいさつで、24日に投開票が行われた衆院補欠選挙の結果について「京都3区で泉さんが相手の3倍取ったのは、ある意味で当然の結果かもしれない。北海道5区は残念ながら議席を得ることはできなかったが、候補者の池田真紀さんをはじめ関係者の皆さんの大変な努力の結果として、厳しい状況の選挙でかなり接近した結果を出すことができたことは一つの大きな教訓を得たと考えている。いい面、悪い面、しっかり総括して参院選挙あるいはダブル選挙に備えていきたい」とコメントした。

 熊本地震については、「私も土曜日に熊本入りした。総理も同じタイミングで入られて、同じような感想を持たれたと思うが、避難されている方々は、もうずいぶん長くなり、精神的にも肉体的にも限界にきている。私も何人かに『何とかしてください』と涙ながらに訴えられるような場面もあった。これは与党・野党なくしっかりした対応をやっていかなければいけないということをあらためて感じた」と述べた。同地震への対応のための補正予算の編成について、民進党からの求めに応じて党首会談の呼びかけがあり、常任幹事会に先立って首相官邸で開かれたことにも言及。「総理、山口さん(公明党代表)から補正予算の編成について協力要請があった。私からは、非常に厳しい状況にあるので、補正予算を編成することについては協力をすると申し上げた。その中で特に避難されている方々の状況を改善するための対策を急いでほしいと、全体のメニューについては具体的に提案させていただくので、政調会長同士で協議をしてもらいたいと申し上げた」と報告した。岡田代表は補正予算に関してさらに(1)全体の財政状況が非常に厳しい中で、財政健全化の大枠の中でしっかりした対応をしてもらいたい(2)予備費の形で計上することはやむを得ないが、執行に当たって透明性を確保してもらいたい――と要請したと付言した。

 報告事項では、枝野幸男幹事長が党男女共同参画推進本部の役員選任、党の海外派遣基準等について報告した。

 報告・承認事項では、枝野幹事長が党倫理委員会の構成について報告し、承認された。玄葉光一郎選挙対策委員長は次期衆院総選挙(小選挙区)候補者の民進党公認内定への切り替えについて報告し、承認された。

 協議事項では、玄葉選対委員長が次期参院通常選挙(選挙区)候補者の公認内定・取り消し、同選挙(選挙区)候補者の推薦、同選挙(比例代表)名簿登載内定、次期衆院総選挙(小選挙区)候補者の公認内定をそれぞれ提案し、協議の結果提案通り決まった。

PDF「民進党役員一覧」民進党役員一覧

PDF「次期衆院総選挙(小選挙区)候補者の民進党公認内定への切り替え」次期衆院総選挙(小選挙区)候補者の民進党公認内定への切り替え

PDF「次期参院通常選挙(選挙区)候補者公認内定及び取り消し」次期参院通常選挙(選挙区)候補者公認内定及び取り消し

PDF「次期参院通常選挙(比例区)民進党比例名簿登載内定」次期参院通常選挙(比例区)民進党比例名簿登載内定

PDF「次期衆院総選挙(小選挙区)候補者公認内定」次期衆院総選挙(小選挙区)候補者公認内定