民進党は10日、第6回常任幹事会を国会内で開いた。

 岡田克也代表は冒頭、同日詳細が明らかになった「パナマ文書」について、「党としても国対を中心に今精査を行っている。租税回避そのものがただちに違法だということではないかもしれないが、まじめに働き税金を払っている普通の人々から見ると、一部の人たち、あるいは企業がいろいろな巧妙な仕組みを通じて税逃れをしているということはまったく腑(ふ)に落ちないことだ。 特に政治家がそれに関与しているということが仮に出てくるとすれば、これは看過できないということになる。党としてもしっかり資料を精査していきたい」と述べた。

 岡田代表は、党総合選対本部の立ち上げに関連して「衆参ダブル選挙」の可能性についても言及し、「私は半分以上の可能性でダブルになるのではないかと考えている。そのためにマニフェストの作業も急ピッチで進めていただいているが、6月1日、仮に解散ということになったとしても対応できるだけの準備をしっかりしていかなければならない」と述べ、全党を挙げた一致協力を要請した。

 報告事項では、枝野幸男幹事長が総合選挙対策本部の役員構成、全国幹事長・選挙対策責任者会議の5月27日開催、党ロゴマーク選定の今後の手順と日程、クオータ制導入に関する党内アンケートの実施などについて報告した。

 協議事項では、玄葉光一郎選挙対策委員長が次期参院通常選挙の候補者推薦、次期衆院総選挙の候補者公認内定等を提案し、協議の結果、提案通り決まった。

PDF「次期参院通常選挙(選挙区)候補者推薦」次期参院通常選挙(選挙区)候補者推薦

PDF「次期衆院総選挙(小選挙区)候補者公認内定及び取り消し」次期衆院総選挙(小選挙区)候補者公認内定及び取り消し