安住淳国会対策委員長は12日、定例記者会見を開き、終盤を迎えた今国会の状況などについて記者団の質問に答えた。

 記者団から今国会の法案成立率が低調であることについて見解を問われ、「(国会運営の)運びの問題と中身の問題の2つある」と述べた。その例として10本の法案を1つに束ねて提出してきたTPP関連法案を上げ、「束ねて出してきたから、成立しなければ法案の成立率が下がる。丁寧な出し方をして『急がば回れ』のほうが成立する法案が多くなる。数におごって国会運営をしようとしたことが失敗したのではないか」と述べ、政府与党の手法を批判した。

 また、今国会が1月4日召集という異例の日程で始まったことについても「予算も結局3月いっぱいかかった。1月4日から開く理由が本当にあったのか。むしろ衆参ダブル選挙を含め、政局日程を優先した国会日程を作ったこと自体に問題があったのではないか」と述べた。

 さらに記者団から、野党として追及の場が限られてきていることを踏まえ、来週の補正予算審議や党首討論にどのように臨むかとの問いには「補正予算は熊本地震への対応だから、そのもの自身の議論が深まるものではない」とした上で、「しかし、国政全般にわたって続いてきた問題は多々ある。その集大成としての予算委員会、党首討論になると思っている。その意味では最後の、最大の山場だと位置づけている」と語った。