安住淳国会対策委員長は8日、今夏の参院選挙で新潟県選挙区から野党統一候補として立候補予定の森ゆうこ推薦候補予定者の激励のため長岡市を訪れ、民進、共産、生活、社民、新社会党、緑の党の6党共同街頭演説会に参加。民進党代表としてマイクを握り、「参院選で政治の流れを変えよう。安倍1強政治に歯止めをかけるためにともに戦っていこう」と訴えた。

安住国会対策委員長

 安住国対委員長は冒頭、新潟の地で野党統一として森候補予定者を擁立できた意義をあらためて強調。民進党として勝利に向けて全力を尽くすと誓うとともに、党派を超えた野党共同の候補者である森候補予定者への支援を求めた。

 そのうえで、安倍政権が強行成立させた安全保障法制について、「集団的自衛権というのは、一言で言えば他国の戦争に加担するということ。自民党だって安倍政権よりも前までは、これは絶対やってはいけないことだという整理のもとに戦後を歩んできた、その道を踏み外すものではないか。3回(国政)選挙に勝ったら踏み外していいと思ったのは、まさにおごりだ」と批判し、「この参院選挙で与野党が逆転し政治の流れを変えてこそ、戦後来た道に日本を戻すことができるのではないか」と訴えた。

 経済政策をめぐっては、自身が財務大臣を務めた当時は日本国内で1年間の通貨の供給量は約100兆円前後であったものを、300兆円近いお金をばらまいているのがアベノミクスの正体だと指摘。「このお金は富める人ともうかる企業と都市部にどんどん流れていき、地方には波及されない。そして普通の人が貧しくなる。この格差に歯止めをかけなければ先祖代々営々と築いてきた田んぼ、営々と築いてきた家と、地方はすべてをなくす。アベノミクスをさらに進めるということに信任を与えたら本当に日本はダメになる。どうか皆さん、市民の皆さんと危機感を共有し、安倍1強政治に歯止めをかけるためにともに戦っていこう」と呼び掛けた。

森候補予定者

 参院議員2期、元文部科学副大臣の経歴を持つ森候補予定者は、今回、まじめにつつましく暮らす人々の生活が豊かになるように、子どもたちの輝く未来のために全力を尽くそうと国政への復帰を決意した。「母親として、いまの声を上げなければ、行動しなければ子どもたちの命は守れない」と立ち上がった多くの若いお母さんたちと思いを共有する。「誰の子どもも殺させない。何かあったときに現場に行くのは安保法制を強行成立させた安倍総理でも、賛成票を投じた自民党の議員でもない。現場で命を懸けるのは私たちの子どもや孫たちだ。子どもたちを守らなければならないと立ち上がったママたち、市民の皆さんこそがこの国の主権者だ」「安倍総理は自分がこの国の王様にでもなったかのような気分なのかも知れないが、主権在民、主権者は皆さんだ。この戦いは、自由と民主主義と平和を守るための歴史的な意義のある戦いだ」と力を込めた。

 安倍政権の経済政策に対しても「生活の不安をなくし国民を豊かにすることこそが最大の景気対策であり、アベノミクスは一部の大金持ちや大企業、権力者のための経済政策であり、失敗しているのは明らかだ」と批判。「安倍政権の暴走を食い止めるため、全力で戦っていく。皆で力を合わせて戦っていこう」と安倍政権打倒に向けて協力を呼びかけた。

森候補予定者の勝利に向けて結束誓う

森候補予定者の勝利に向けて結束誓う