蓮舫代表代行は20日午後、参院選で岐阜県選挙区から立候補予定の小見山よしはる参院議員の激励のため岐阜県入り。各務原市、岐阜市、瑞穂市を回り、「安倍政権にしっかりものを言える政治家を岐阜県から送り出そう」と呼びかけた(写真上は、名鉄岐阜駅近くでの街頭演説会)。

 名鉄岐阜駅近くで開かれた街頭演説会で蓮舫代表代行は、子育てや年金・医療・介護、経済、雇用などさまざまな課題に対する悩みや不安、不満が山積し、政治をただすべきことがたくさんあるなかで、「(参院選挙で)最も訴えたいのは憲法9条を守るのか、そうでなく変えていくのかということだ」と強調。安倍総理が「憲法は争点ではない。参院選挙後の秋の国会の憲法審査会で審議をしていく」との旨発言したことに触れ、「そうであるならば、その前に皆さん方から『憲法は争点だ。問わせてもらいたい』と声を上げ続けていくことが大事になる」と述べた。

蓮舫代表代行

 昨年9月19日の安倍自公政権による安全保障法制の強行採決に対し、「どうしたら権力者を縛る憲法の解釈を変えられるのか」「歴代の自民党政権が集団的自衛権の行使は違憲だとしてきた解釈をどうして変えられるのか」「国民の8割が理解できないと言っていた法案をどうして十分理解されたと勘違いできるのか」と、傲慢で謙虚さのない安倍政権の政治姿勢をあらためて批判。「参院選挙は政権選択ではない。今の政権の傲慢さや間違いをただすための中間選挙だ。どうか投票に行ってほしい。関心を持ってほしい。声を上げてほしい。無関心であることが権力の暴走を許す。71年前の失敗をもう二度と繰り返さない、そのための声を上げる夏にしよう」と呼びかけた。

 最後に蓮舫代表代行は、「民進党は憲法9条を守る、平和を守る、立憲主義を守る、権力の暴走を許さない」と表明。「そのために皆さん方と手と手をつないで戦っていく。ぜひ今の政権にものを言える、ぶれない政治家を岐阜県から国会に送り出そう」と訴えた。

小見山よしはる候補予定者

 小見山候補予定者は、「今回の選挙は、安倍政権の暴走を止める選挙だ」と切り出し、一部の大企業や富裕層のみが潤い、多くの国民、地域には何の恩恵もない安倍政権の経済政策を転換しなければいけないと指摘。岐阜県では99.8%以上が中小企業だとして、「中小企業を支援し、雇用を増やすことでふるさとに住み続けられる社会、街をつくっていきたい」「大企業優遇ではなく、地域で普通に暮らす人、生活に困っている人をしっかり支えていく」などと決意を述べた。

 憲法改正をめぐっては、安倍総理は選挙前の今は「1億総活躍社会」を掲げ、同一労働同一賃金の実現や保育士や介護士等の処遇改善など民進党の政策をまねした項目を盛り込んでいるが、選挙で安倍政権が多数を取れば憲法改正を数の力で押し切るだろうと危機感を表明。「昨年の安保法制の採決のとき、国民の8割以上が反対したにもかかわらず安倍政権は国会のなかの数の力で押し切った。今回の選挙は、国民と同じ思いの国会議員を1人でも多く国政に送る大事な戦いだ」と力を込めた。

 街頭演説会には、吉田りえ衆院岐阜県第1区総支部長も参加した。

名鉄岐阜駅近くでの街頭演説会