山尾志桜里政務調査会長は参院選公示日の22日夕、滋賀県彦根市・長浜市で林久美子議員の応援演説を行った。

山尾志桜里政務調査会長

山尾政調会長と林候補

 駆け付けた支持者の中には、猛烈な雨の中で傘もささずに「戦争をなくそう」という横断幕やパネルを掲げてアピールをする人たちの姿があった。山尾政調会長は、「『戦争をなくそう』と戦って下さっている人たちがいる。この選挙は、日本の平和の形を守れるのか、憲法を知らない総理に壊されるのか、その大きな分岐点だ。憲法9条の改正という安倍総理の『この道』に、1人の子どもも並ばせたくない」と力を込めた。

 その上で、「みなさんと一緒に、市民と野党とが共闘する中で、一騎打ちの構造になった。自民党は口を開けば野党共闘の批判ばかりしているが、この日本を安倍総理から救うために市民と野党が共闘して何が悪い」と語気を強め、「(野党候補の)1本化を批判する者たちは、よほど1本化が怖いんだ。だから、その怖さをしっかりと見せつけてやろうではないか」と呼びかけ、「林久美子さんを押し上げて、安倍政治の暴走を止める夏、一緒に戦い抜いていこう」と訴えた。
林久美子候補者

林久美子候補

 林久美子候補者は、滋賀県平和祈念館で行われた、特攻隊員として出撃した滋賀師範学校の学生たちについての展示を紹介し、「彼らにも学校の先生になりたいという夢があった。友だちがいた。希望があった。飛び立つ前日には満面の笑顔で写真に収まりながら、涙で枕の重さが変わるほど、一晩中泣いて、そして命を散らせた若者たちがこの滋賀にもたくさんいた。だから先輩たちは、こんなつらく悲しい思いを二度とさせまいと、歯を食いしばって戦後の平和を守ってきた」と訴えた。

 その上で林候補自身も中学2年生の息子がいることから、「母親として、大人として、政治の場で皆さんと一緒にいい日本をつくっていきたいと思う者の一人として、何としても次の世代に平和な日本を渡していきたい。安倍総理に私たちの未来は託さない。だから私たちの手に民主主義を取り戻させていただきたい」と力強く訴えた。

選挙カーから支持者の方に手を振って応える

選挙カーから支持者の方に手を振って応える