蓮舫代表代行は25日、大阪市を訪れ、民進党公認のおだち源幸候補者とともに市内各所で街頭演説を行い、「蓮舫の最も頼りなる仲間、おだち源幸さんを勝たせてほしい」と訴えた。

蓮舫代表代行

おだち候補と蓮舫代表代行

 蓮舫代表代行は、24日の英国のEU離脱決定に触れ、「EU離脱という結果によって、この3年半のアベノミクスの成果は瞬時にして崩れた。安倍総理の経済政策は終わった」と指摘。この日の株価の下落よる年金基金の株式運用による損失は2.2兆円と試算されることを紹介し、「今の政権は、どう責任を取るのか。一瞬にして2.2兆円を吹き飛ばしながら、誰も責任を取らない。今やらなければいけないことは、税金をマネーゲームに投じるのではなく、本当に必要なところに再分配をしていくことだ」と主張した。

 その上で蓮舫代表代行は、公認会計士でもあるおだち源幸候補について、「誰よりも数字に明るく、経済政策、財政政策、次世代に負担を残さないために12年間取り組んできた」「大阪の代表として国会になくてはならない人材だ。どうか皆さんの力で支えていただきたい」と呼びかけた。

おだち源幸候補

おだち源幸候補

 おだち源幸候補は「1%の大金持ちより99%の普通に暮らす皆さんの幸せを実現したい」と自らのキャッチフレーズで切り出し、安倍政権下で年金積立金の株式比率を引き上げたことで、昨年だけで8兆円の損失になることを紹介し、これを1人あたりに換算すると「1人21万円のも損失たことになる」と説明。「皆さんの年金の貴重な資金を株価を上げるために使って、大損をする、そしてその情報を隠す。こんなことを許していいのか」と怒りを込め、「私は公認会計士だ。だからこそ、1円たりとも皆さんの税金の無駄遣いをさせない。若い人たちに借金をつけ回さない。これはわれわれの政治の原点だ」と述べ、「まずは身を切る改革をやらなければいけない」として、議員定数の削減や議員報酬の引き下げをやらせてほしいと主張した。

 さらに、不公平な税制の是正や金融課税の引き上げ、それを原資とする給付型奨学金の創設、最低賃金の引き上げなどを提案し、「皆さんの暮らしを守る、年金・税金・奨学金の改革と、平和な日本をしっかりと守るために、おだち源幸にご支持をいただきたい」と訴えた。

聴衆のみなさんとコミュニケーションをとるおだち候補と蓮舫代表代行

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厳しい選挙戦だが、笑顔を絶やさず戦い抜く

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