岡田克也代表は5日、北海道芦別市での街頭演説後に記者団の質問に答えた。

 北海道選挙区の位置づけについて問われ、「自民党に2議席取られれば3分の2を許すことになる。ここは絶対に負けられない選挙区だ」と述べた。徳永候補、鉢呂候補ともに横一線で大変な状況だとの見方も示し、それぞれが自分の主張・信念を訴えていくことが重要だと語った。同時に「全体としての危機感」として、改憲勢力に3分の2を取らせないことだと強調した。

 北海道の農家、自衛隊員など、どのような方々に政策を特に届けたいと思っているかとの問いには、「それはすべての人にということだが、農業者の皆さんは不安を抱えているし、自衛隊員の皆さんは日本を守るために自衛隊員になったのであって、遠く離れたところで他国の軍隊と肩を並べて戦うために自衛隊員になったのではないと思っている方は多いと思う。そういう方々に一つひとつ訴えていく」と述べた。TPPに不安を抱く農業者に対しては「2012年の選挙で自民党が国民をだまし、締結後初めての選挙となる。そのことについての意思表示をする選挙だ」「明らかに(自民党が国民に対して)嘘を言ったという事実は残る。選挙は国民とのお互いの信頼関係で成り立っているので何を言ってもいいというものではない。そのことについて有権者の皆さんがどう判断されるかということだ」と呼びかけていく考えを示した。

 参院選の全体情勢に関連しては「1人区は32ある。まだかなりのところでいかようにも変わる状況だと思っている。まだ投票先を決めていない方、投票に行くかどうかわからない方も含めてしっかりと働きかけをしていくことが大事」と述べた。

 日米地位協定に関して日米両政府が同日午前、軍属の扱いについて4分類して定義を明確化し、対象の縮小を図ることとしたことへの受け止めを問われ、「前進であることは間違いないので評価したい。ただ、沖縄では軍属の割合は確か3.5%ぐらい。そのなかの一部の話であるので、沖縄にとっては1%とか2%とかいう話になるかと思う。もう少し、しっかりとしくみそのものの見直しも含めて考えていかないと、今回のことをもって問題解決にはならない」と語った。