岡田克也代表は4日午後、党本部で定例記者会見を開き、(1)安倍政権の「働き方改革」(2)大分県警の不法侵入などについて見解を述べた。

 安倍総理が内閣改造にあたって「働き方改革」を重点課題とすると表明したことについて岡田代表は、「長時間労働の解消や、同一労働同一賃金の実現について、時間をかけずに結論を出すべきだ。中身が違うものであってはならない」と述べ、「(政府の提案している)労働基準法の改正は長時間労働につながりなねない内容だ。どう取り扱うのか。法案は出し直すべきだ」と批判した。また、総理の「非正規という言葉をこの国から一掃する」という発言について、「(正規・非正規の)賃金水準を近付けるというだけでは問題の解決にはならない。その大変さを総理は理解しているのだろうか」と疑問を呈した。

 大分県警が連合大分東部地協などの入っている建物の敷地内に不法侵入し、ビデオカメラを設置していた件については、「断じて許されるものではない。速やかに事実を調査し、公表すべきだ。大分に限られたことなのか」と述べた。

 また、広島・長崎の被爆の日が近づくなかで、「日本は米国とともに一歩踏み込んだ核不拡散、核抑止を表明すべきだ」と述べた。