蓮舫代表は23日午後、党本部で定例記者会見を開き、週明けに開会する臨時国会について「衆参ともに丁寧な国会論戦を行い、国民の皆さま方のご理解、そしてご支持をいただけるような提案型の審議に臨んでいく」と表明した。

 同日午前に行った民進、共産、生活、社民の野党4党と参院会派・沖縄の風の党首らによる会談と幹事長・書記局長会談では、臨時国会と今後の選挙への対応について協議したことを明らかにし、「これまでの野党党首間で合意した内容を踏襲するという形で合意した」と説明した。引き続いて行われた幹事長・書記局長会談では、こうした方針を踏まえて国会での活動についてより具体的な協議が行われたうえで、基本的には党首間と同様の合意があった旨を報告した。

 同日昼の小池東京都知事への訪問については、「民進党代表に選出されたことの報告で表敬訪問した。特に今、(小池知事が)果敢に取り組まれている行革全般について、共鳴する部分があるので全面的に応援をするということで意見交換した」と話した。

 台湾籍の離脱手続きに関しては、「先ほど台湾当局から手続きが完了した旨の報告と証明書をいただいた。今それを持って区役所に届け出に行っている。今回、私の籍に関することについて、私の発言が一貫性がなかったことでご迷惑をおかけしたことを、これまでもおわびしてきたが、今回もあらためて報告とあわせておわびする」と述べた。

 そのうえで、「1984年(昭和59年) の国籍法改正の時期と前後していたこともあって、旧国籍法・改正国籍法・経過措置等、適用関係が非常に複雑に錯綜しており、私の事実認識、法的な認識、評価が混同していたことが、適切な手続きを理解することを妨げていた」「私は日本人であるということは従前から申し上げてきた通りで、私は日本人である。父が台湾人、母が日本人で、今の国籍法では両親のどちらかが日本人であれば、生まれた時から日本人を選択することができるが、私が生まれたときは父が台湾人であるとそれがかなわなかった。この国籍取得を父方のみに限る男女差別が撤廃されたのが1985年(昭和60年)である。この撤廃による経過措置として、本来であれば出生により日本国籍を取得できていた、母を日本人とする子どもについても、法務大臣への届け出によって日本の国籍を取得することが可能になった。これを受けて私もこの経過措置を利用して、国籍を取得した」「国籍の取得原因は出生であって、1985年1月に日本国籍を取得している。手続きを父にまかせていたこと、31年前の記憶に頼ったこともあって、さまざまな私の発言、あるいは私自身の法的な認識、評価が混同し、ご迷惑をおかけしたことはおわびする」「あらためて本日、台湾の籍の離脱手続きが完了したことをご報告申し上げ、加えてわが国籍法に基づいた手続きを適切に履践・履行していくことをあわせてお伝えする」などと経緯と反省の思いを詳しく述べた。