笠浩史国会対策委員長代理は28日、定例記者会見を国会内で開いた。

 与党が30日に審議入りを提案している衆院予算委員会のスケジュールについて、与野党協議の現状と今後の対応を問われ、「昨日までわが党の長妻昭予算委筆頭理事が筆頭間で交渉している。予算審議の前提としているコメ価格偽装問題の調査は補正予算に含まれている問題なので、きちっと調査をして調査内容を出すのが(予算委を開く)前提だと与党側に厳しく迫っている。農水大臣も国会の議論に支障がないようにしっかりと調査すると言っているが、それに回答がない中で、職権で今日の10時に理事懇がたてられている。今の段階で応じることはできないので、まだ日程の協議に入っていない」と現状を報告した。

 与党側が予算委員会の開催を強行する場合の対応については、「相手があることだが、新しい内閣になって初めての臨時国会で強行はしてこないと私は信じている。いずれにしても30日から予算委に入りたいという意向を与党は持っているようなので、筆頭間協議を含めてそこへ向けての調整を断続的に続けていくことになると思う」と答えた。