蓮舫代表は29日、党本部で定例記者会見を開き、(1)国会審議(2)TPP(3)民進党富山県連の問題(4)児童扶養手当の件――について考えを述べた。

 臨時国会について、「今日、参院の代表質問が終わった。残念ながら議論は深まらず、かみ合わなかったのは残念。明日から衆院予算委員会が始まるので、良い審議を進め、提案もしていく」と述べた。

 TPPについては、「先週末に北海道に行ったが、TPPに対する差し迫った不安の声を聞いた。国会の質疑に生かしたい」と表明した。

 民進党富山県連で会計上の不正請求、虚偽申告があったのではないかと指摘されている件について、「政党交付金は、国民の信頼を得て受領しているものだ。それが不正に使われたということは、あってはならないこと。今回の富山県連の件については、党本部として直接調査に着手している。江田憲司代表代行に指揮を執ってもらい、実態を明らかにする」と述べた。

 児童扶養手当については、「1人親の子どもの貧困率が、現政権になって上がっている。民主党政権下では、子どもの貧困は今ほど悪化していなかった。その時代、その時代に合わせて求められる政策は変わってくる。限られた財源の中でどこに優先順位を置くのか。今の政治で足りないものを提案したのだが、(安倍総理は)4年前にさかのぼって私を批判されている。一国の総理として残念だ。予算委員会でも提案したい」と述べた。