榛葉賀津也参院国会対策委員長は7日午後、定例記者会見を国会内で開いた。

 この中で榛葉参院国対委員長は、参院予算委員会で5、6の両日に行った総括質疑に加えて週明けの11日に集中審議を行ったうえで、何事もなければ2016年度第2次補正予算は採決すること、その後13日にも集中審議を行って、さまざまな課題について議論を深めていくことなどを表明した。

 今後の議論の方向性として、「TPPのみならず、防衛大臣の資質の問題もあるので、引き続きそれぞれの質疑者には厳しく追及してもらう」「初当選された議員の皆さんは非常にやる気を持っており、またそれぞれ良いキャラクターを持っているので、国対として質問のバッターとしてしっかりと使っていきたい」「他の各委員会での質疑も始まるが、『政治とカネ』の問題を含めていろいろな資質を疑問視される大臣が散見されるので、こうした点もしっかりと追及していく」と話した。

 地球温暖化防止のための国際的な枠組みを定めるパリ協定の承認案については、参議院先議とすることは決まったものの、いまだに国会に提出されていないとして、「政府・与党の怠慢と言われても仕方がない。京都議定書でリーダーシップを取り、伊勢志摩サミットで議長国をやっていながら、いまだに(批准への)環境を政府が整えていないということは大問題だ」と政府の姿勢を厳しく批判。その上で、「パリ協定は非常に重要な問題なので、外交防衛委員会だけではなく、環境委員会との合同審査も行いたい」と述べた。

 SBS米の価格偽装問題に関する農水省の調査結果が示されたことについては、「来週の集中審議で追及していくと思う。今日出てきた資料はまだ精査していないが、衆院のTPP委員会での審議入りまたは審議の進め方には影響を与えるのではないか」との考えを示した。