民進党、共産党、自由党、社民党の野党4党の国会対策委員長が20日午前、国会内で会談した。

 会談終了後に定例記者会見を開いた民進党の山井和則国会対策委員長は、(1)衆院TPP特委での今後の慎重で円滑な委員会運営を求める(2)24日開催を与党が議決強行した地方公聴会日程は撤回すべき(3)山本農水大臣の強行採決発言は辞任に値する問題発言――の3点を野党4党の共通認識として確認したことを報告した。

 山本農水大臣の辞任が国会正常化の条件であるかという記者の質問には、「24日の地方公聴会の撤回と、強行的な委員会運営ではなくて、慎重かつ丁寧な委員会運営を確約すること。山本農水大臣は(辞任を)決断すべき」と述べた。

 17日の集中審議で安倍総理が、強行採決に言及してTPP特委理事を辞任した自民党の福井照衆院議員について「党の方針と相いれない発言をしたから辞任した」と言っていたことについて問われると、山井国対委員長は、「安倍総理がつい先日、『強行採決を自民党としては考えたことはない』と述べた。安倍総理の答弁に照らせば福井理事と同様に、山本農水大臣は『強行採決をしない』という自民党の考え方に反する発言をしたわけだから、同様の責任を取るに値する発言ではないかと私たちは考えた。山本農水大臣の責任は非常に重いのではないかと思う」と述べた。

野党国会対策委員長会談