民進党は25日午後、米価格偽装解明チーム(福島伸享座長=衆院議員)の会合を国会内で開いた。日本農業新聞が各商社にSBS方式の輸入米を購入する理由を聞き取りしたところ、調査対象の商社全社が「安いから」と答えたと24日に報じたことについて、農林水産省からヒアリングをした。

 福島座長は、農林水産省の担当者に対して、前日の日本農業新聞の報道について事実誤認があれば指摘するように求めたところ、同省の担当者は「メディアの調査について、農林水産省としてコメントする立場にない」と引き続きコメントを避けたが、報道内容を否定しなかった。このため福島議員は、「農林水産大臣が決裁した調査報告書と日本農業新聞の調査は、内容が180度異なるが報道の内容は否定すべきものではないと確認された」と結論づけた。

 出席者からは同省担当者に対して「日本農業新聞と同じ項目を聞いてみるべき」「農水省が自分たちが正しいと言うのであれば、なぜ調整金を禁止する必要があるのか」など疑問の声が上がった。福島座長は最後に「我々の納得いく結果が出ない段階で審議を打ち切るのは絶対に許せない」と述べた。