山井和則国会対策委員長は27日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 山井国対委員長は、この日の朝、三笠宮様がご逝去されたことに哀悼の意を表した。三笠宮様について「一貫して平和の大切さを訴えてこられた方だった」と述べた。

 衆院TPP特別委員会の審議については「著作権の問題、食の安全の問題、遺伝子組み換えの問題、成長ホルモンの問題、コメ価格偽装問題など農業への打撃が正確に公表されていない。さまざまな論点がある。テーマ別のさらなる集中審議、与野党合意になっている中央公聴会もいずれ開いて様々な有識者や現場の方々から話を聞いて審議を充実させたい。まちがっても強行採決があってはならないと考えている」と述べた。

 TPPの衆院可決が最速で11月1日もありうるのではないかという記者からの質問に対しては、「まだまだ審議は深まっていないと思うので、現時点で近日中に衆院での採決を提案してくるのはありえない。政府の調査報告書が不十分だったことは明らかで、さらに審議を充実しなければいけないので採決がいつかは議論すべきではない」とさらに審議を充実させていく方針を述べた。