山井和則国会対策委員長は2日、国会内で野党国対委員長会談、民進自民国対委員長会談を立て続けに行った後、記者会見を開いた。

 野党国対委員長会談では山井国対委員長が(1)「冗談を言ったらクビになりそうになった」などと強行採決をめぐる自身の問題発言を茶化した山本農水大臣の辞任(2)TPPの委員会で締めくくり質疑と採決を行う環境ではなく、政府・与党の責任で環境整備を行うべき――の2点を自民党に申し入れすることを提案。野党4党で合意した。

 その後開いた民進自民国対委員長会談では、自民党の竹下国対委員長が「官邸にしっかり伝えたうえで、この問題に対応させていただきたい」と回答。さらに「今日TPP特別委を開いてくれとはとても言えない。今日の委員会は流させてほしい」という話があったことを山井国対委員長は記者会見で報告した。

 山井国対委員長は「強行採決を冗談で言うような大臣にTPPの審議、採決を進める資格はない。先日、自身の発言で国会が空転し、国会のみならず国民に多大な迷惑をかけた。それにもかかわらず昨夜もこのような国会を茶化したような発言をする。さすがに私たちとしても辞任要求をせざるえない」と述べた。

野党国対委員長会談

野党国対委員長会談

民進自民国対委員長会談

民進自民国対委員長会談