笠浩史国会対策委員長代理は9日、国会内で定例の記者会見を開いた。

 自民党の竹下国会対策委員長が8日、自民党の井上貴博衆院議員(福岡1区選出)のパーティーで、福岡で起きた道路の陥没事故についてちゃかす発言をしたことについて受け止めを求められると、笠国対委員長代理は、「陥没事故がたまたま早朝で惨事につながらなかったが、一歩間違えれば大惨事につながる深刻な事故。竹下委員長の発言は緊張感の欠如。国会の陣頭指揮をとる立場の人の発言として緩みの極み。断じて許せない発言だ」などと述べた。

 竹下国対委員長がTPPについて10日の本会議採決を目指すと発言したとされることについて対応を聞かれると「午後から議運の理事会で本会議の協議が行われる。第一には山本農水大臣自ら責任を取って辞任することを求めていく。審議についても論点はまだまだある。強行採決を委員会でされたのは無効であると主張しているので厳しく対応する」と厳しい姿勢で臨むことを明かした。

 また、10日の憲法審査会への対応についての質問には、「(10日の審議は)まだ、国会が不正常になる前の段階で幹事会で決まった。残念ながら不正常な状態を与党が作り出している状況。憲法についてはしっかり議論したいが、静かな環境でやった方がいいので現場の幹事の協議にゆだねている」と述べた。