民進党は9日、衆院の国対役員・筆頭理事合同会議を国会内で開いた。

 山井国対委員長は冒頭のあいさつで「政府・与党から首をかしげる発言が相次いでいる」と述べ、前日の自民党の竹下国会対策委員長、鶴保沖縄・北方担当大臣の相次ぐ失言に触れ、「政府・与党の姿勢は国民感覚と極めてずれている」と断じた。

 TPPの審議については、この日アメリカ大統領選挙の結果が出ることに触れたうえで、「トランプ候補もクリントン候補もTPPには反対と明言している。そのような中でなぜ審議が不十分な中、国民への説明責任も果たさずに、日本の国会は明日にもTPPを強行採決しようとしているのか。国民からしても全く理解不能ではないか」と述べ、「私たちは、国民の負託にこたえるべくTPPについても審議を尽くし、何よりも担当大臣にふさわしくない山本農水大臣に対しての辞任要求もきっちりと強めていきたい。皆さん、力を合わせて国民の負託たる熟議の国会を実現していこう」と出席者に呼びかけた。