笠浩史国会対策委員長代理は１６日、定例記者会見を国会内で開き、記者団からの質問に応じた。

　いわゆる年金カット法案が衆院厚生労働委員会で週内にも採決されるかもしれないと与党側から聞こえてくることを踏まえて、今後の運びを問われると笠国対委員長代理は、「今日から野党は質疑が始まり、いわゆる年金カット法案については国民の多くのみなさんが不安を抱いている。政府の都合のよい試算だけでこの議論を進めるわけにはいかない。しっかりと重要な問題について十分に議論をしていく。今週中の採決はありえない」と今週中の年金カット法案の採決を否定した。

　カジノ解禁に向けたＩＲ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ　Ｒｅｓｏｒｔ＝統合型リゾート）推進法案について、昨日与党が審議入りを希望したが民進党が拒否したことについて今後の対応を問われると笠国対委員長代理は、「大きな問題なので各党そろってしっかり議論できる環境づくりを現場でやっていただきたい。私は環境が整っていないと思っている。現場の対応を見守る」と述べ、環境が整っている状況がどういう状況であるのかを問われると「国民の不安があり、議員立法なので、各党が賛成できるような状況を作り上げるのが大事」と語った。