山井和則国会対策委員長は18日、国会内で記者会見を開き、(1)安倍総理とアメリカのトランプ次期大統領との会談(2)年金カット法案の審議――について話をした。

 安倍総理がトランプ次期大統領との会談について「中身については差し控えさせていただきたい」と述べていることについて、山井国対委員長は「公務として安倍総理がアメリカに公費で出張して会談している。全てとは言わないが、必要最小限の情報ぐらいは国民に知らせるべき」と語った。

 年金カット法案について山井国対委員長は、与党から18日の採決を何度も提案されたことに触れ、「衆院厚生労働委員会では、今まで総理入りの重要広範議案は年金、介護、医療はだいたい30時間は審議している。今回の法案はさらに5本の法案を束ねているにもかかわらず、まだ10時間しか審議していない。それで今日の採決を提案してくる。これはまさに与党による年金カット法案の審議拒否にほかならない」と憤った。

 引き続き与党が25日に年金カット法案の採決をすることを考えていることについて、民進党の立場を記者団から質問されると、山井国対委員長は「一昨日、野党の質疑は始まったばかり。参考人質疑もしていないしその提案もしていない。総理入り質疑もしなければいけない」と述べ、「話によると会期末が迫っているからだとか言うが、会期末とか国民には関係ない。国民の年金を削ろうとするのに会期末だから強行採決する、そんな勝手な理屈は通用しない」と徹底抗戦する構えを見せた。