蓮舫代表は26日、地域を歩いて地域の課題解決に取り組む人々と交流し、次世代のための政治課題を探る、次世代のためのキャンペーン「FOR NEXT」の第1弾として山梨県韮崎市を訪れた。市から指定管理を受託している「NPO法人子育て支援センターちびっこはうす」が運営する「韮崎市子育て支援センターにらちび」と、「NPO法人河原部社」が運営する「マチを知り。ヒトに出会い。シゴトやヨノナカを学ぶ」をコンセプトとする中高生たちの交流拠点・居場所「青少年育成プラザMiacis(ミアキス)」を視察した。どちらもJR韮崎駅からすぐの韮崎市民交流センターの中にある。視察には宮沢由佳参院議員と中島克仁衆院議員らが同行した。

子どもたちに大人気の遊び「パラシュート」で子どもたちとふれあう蓮舫代表

子どもたちに大人気の遊び「パラシュート」で子どもたちとふれあう蓮舫代表

 「韮崎市子育て支援センターにらちび」では利用者のママたちと交流するとともに、子どもたちに大人気の遊び「パラシュート」で子どもたちと一緒に遊び、大歓声をあげて遊びに熱中する子どもたちとふれあった。子どもたちが大好きな蓮舫代表は「久しぶりのあったかい感触!」と、小さな子どもたちとのスキンシップの時間を過ごした。

 なお、この施設は、宮沢議員が20年以上一緒に活動してきた仲間たちと共に、韮崎市等に働きかけて作り上げた、それまでの子育て支援活動が集大成されたスペースでもあり、多くの子育て中のパパやママ、子どもたちの交流の場になっている。

利用者のママたち、子どもたちと記念撮影する蓮舫代表

利用者のママたち、子どもたちと記念撮影する蓮舫代表

 「青少年育成プラザMiacis」では、施設の説明を受けたあと、利用者の中高生と意見交換した。同施設は「自分が子どもの頃にどんな場所があったら良かったか」について大人たちにヒアリングを重ねて実現させたスペースで、中高生たちの学年を越えた交流や学校の枠を超えた交流、そして大人との交流が実現し、違う視点や考え方への気づきや、さまざまなチャンネルに響くさまざまな情報を得るきっかけづくりにつながっている。ダンスの発表やイベント企画など、自分たちで考え作り上げる創造の機会も、中高生主導で実現する。スペース内のつくりがデザインや素材にこだわっているのも特徴で、地元産の木材を使ったテーブルや椅子が並び、天井は配管がむき出しになっている。センスのいい空間で利用者は勉強をしたり自由に過ごす。「子どもたちがいいもの、興味を引く物とふれあい、何かを感じ取ってもらえれば」という思いを込めたという。徹底的に「子どもたちが主役」の場所で、ここでさまざまな価値観を知ることで、自分の選択肢を広げる契機にという思いが根底にある。

「青少年育成プラザMiacis」を利用する中高生と意見交換

「青少年育成プラザMiacis」を利用する中高生と意見交換

 「政治には少し興味がある」という高校1年生の女子生徒、「街づくりに興味があって自分でも活動している」という高校3年の女子生徒、工業高校3年の男子生徒、「地元の北杜市でも中高生主体の活動を行っていて、いろんな学校の人が集まっていろいろやることに興味があってここにも来ている」という高校2年の女子生徒、「政治には興味がなかったが蓮舫さんが来ると聞いて今日もきた」という中学2年の女子生徒、米国への留学経験があり若者が海外留学する機会を国がもっと後押しすべきと語った男子高校生などと意見交換した。この交流の場ができるまでは家と学校の往復でつまらなかったと異口同音に言い、「ここは居心地がいい」「関わりがあるのがいい。勉強も教えてもらえる」「他の学校の人とも交流できるのがいい」「スタッフとして受付にいると話さないといけないので人とのつながりが自然と広がる」「中高生の自分が大人に接する機会はあまりなかったが、ここでは大学生に会えたり、スタッフの大人と交流でき、また横のつながりも広がった」などと交流拠点に来ることで得た経験と楽しさを語った。

高校生活や交流拠点のメリットについて話を聞く蓮舫代表

交流拠点のメリットについて話を聞く蓮舫代表

 蓮舫代表は「斜めの関係とでもいうか、そうしたつながりは私の子ども時代には割とあったが、今は人工的に場所を作らないとうまく広がらない」と話し、交流拠点を作ることの意義を再確認した。

 また、中学2年の女子生徒は、「ここに来てやりたいことが見つかった。将来の仕事も。高校も行けるところへ行けばいいと考えていたが、しごとポケットを見てどういう高校に行くかも決めた」と話す。スペース内に「しごとポケット」というコーナーがあり、さまざまな職種で働く先輩たちの「プロフィール」「仕事ではどんなことをしているか」「学生時代の勉強の仕方など、その職種にどうやってなったか」「仕事上で大切にしていること」などを書いた小さなリーフレットがあり、中高生たちがさまざまな仕事について知る貴重な情報になっている。大学生たちが取材・原稿作成・レイアウトまでを担って仕上げたものだという。

 高校3年の女子生徒は「甲府の高校に通っているので、住んでいる韮崎には地域での交流がなかったが、ここに来ていろいろな人たちと交流することで、地域をもっと活性化させたいと思うようになって、進学先もまちづくりをテーマにする所に決めた」と話す。

 利用者の話を聞いた蓮舫代表は「すごい場所を提供している」と驚嘆。Miacisの松本恵子事務局長は「私たちが想像すること以上のことを子どもたちが感じてくれて、広がっていく。うれしい限り」と語った。

 今思うこと、将来の希望、政治のこと、地域のことなどをさまざまに語り合い、最後にはそれぞれの参加者の「FOR NEXT」――これからの夢やチャレンジしたいことなどをボードに書き込んでもらい、記念撮影した。

「FOR NEXT」これからの夢や挑戦したいことをボードに書き込んでもらい記念撮影

「FOR NEXT」これからの夢や挑戦したいことをボードに書き込んでもらい記念撮影

■記者団からのぶらさがり取材

 視察を終えて蓮舫代表は記者団の取材に応じた。

 視察の意図を問われ、「『FOR NEXT』すべては次世代のために――という新しい企画を立ち上げた。もともと民進党はチルドレンファースト、次の世代のことを考えた政策をつくってきたが、より明確なビジョンとして次の世代のために何をつくるか、何をすべきか、何を提案するか、今日は特に育児支援施設と中学生・高校生という、これから巣立って社会人になろうという子どもたちの人間関係をつないでいる場所があると聞いたので見せていただいた。最高の場所だと感じた。東京は中学生・高校生たちの集まる場所や行く場所がいっぱいある。そうした中でお互いの人間関係を薄くしたいという子どもたちが増えている。しかし、ここを見ていると、人々が集う場所を一つ作ってあげると、そこにはつながりたい子どもたちが集まってきて、斜めにつながる関係を喜んでいる。ここには私たちがつくりたいと思う社会があった」と、子どもたちの未来のために有益な取り組みだとの印象を語った。

 一連のキャンペーンでどのようなことを訴え、党の政策にどう反映していくか問われると、「発効する見込みのないTPPとか、あるいは発動する見込みのない年金カット法案を審議している時間の間にも、社会は動いている。子どもたちは育っている。高齢者の不安は募っている。なるべく現場に出て、現場の今の声をしっかり受け止めて、現実的な提案を作り続けるのが今回のわれわれの思いだ」と述べた。

 25日に与党が衆院で強行採決した年金カット法案について法案の評価と採決のあり方に対しては、「採決のあり方は論外だ。強行採決を一度も考えたことがないという安倍総理の言葉が、いかに絵空事だったのかと実感するくらい、国会を軽視した強行採決だった。しかも法律の内容は、すべての国民がよって立つ将来の生活保障の年金であるにも関わらず、わずか19時間で強行に採決に踏み切った。これまで(重要な年金法改正は)30時間程度審議してきたので、『国会は要らない』と言っているのに等しい。『国民は怒らないだろう、支持率には反映しないだろう』という政権のおごりがある。与党に猛省を促したい」と厳しく指摘した。

 安倍総理が法案について年金カットではないと主張していたことに対しては、「何度言っても試算を出してきていない。私たちが独自に試算したところでは、基礎年金が3割カットされるのではないかとの恐れがあるので、このことを政府がより積極的に試算を出して、国民にご説明いただきたいと求めたが、それも最後までなかった。次世代の年金を確保すると言うが、これも試算をすると、(次世代への年金確保は)2%程度の寄与ということなので、政府が声高に次世代のためにと言っているほどの内容にはなっていない。『今後は給与も上がり続けるから、この法律は発動しない』などと言い切るなら、発動しない法律をつくる意味が、全く分からない。立法の根拠がない」と、政府・与党の対応を批判した。