青森・新潟両県で発生した鳥インフルエンザへの政府の対応について、民進党「次の内閣」農水部門会議と高病原性鳥インフルエンザ対策情報連絡室(玉木雄一郎座長=幹事長代理)は30日午前、合同で農林水産省と環境省からヒアリングを行った。

合同ヒアリングでの質疑の様子

合同ヒアリングでの質疑の様子

 農林水産省は、青森県内の事案では29日までに殺処分を完了し、12月1日中には埋却措置を完了、新潟県内の事案は自衛隊の災害出動を得て29日までに約6万羽を殺処分したと現状を報告した。環境省は、11月から野鳥の調査・監視体制をレベル3上げて対応しており、今回の事例について調査団を派遣したと報告した。

 その後の質疑では、殺処分や埋却措置、防疫対策に対する財政支援や、空港などでの水際対策の強化を求める意見が出され、政府に関係資料の提供を求めるとともに、関係委員会での質疑を通じて政府に対応を求めていくことを確認した。

 また、民進党は30日、新潟県・青森県で発生した高病原性鳥インフルエンザ問題に対応するために、情報連絡室を格上げして民進党・鳥インフルエンザ対策本部を設置することを決めた。同対策本部の役員構成は次の通り。

【民進党・鳥インフルエンザ対策本部】

  • 本部長 野田佳彦幹事長
  • 本部長代理 玉木雄一郎幹事長代理
  • 副本部長 田島一成ネクスト環境大臣、福山哲郎幹事長代理、鷲尾英一郎新潟県連代表代行、黒岩宇洋衆院議員(新潟3区総支部)、田名部定男青森県連代表、升田世喜男衆院議員(青森1区総支部)
  • 事務局長 村岡敏英ネクスト農林水産大臣
  • 事務局次長 徳永エリネクスト農林水産副大臣・参院農林水産委員会理事、岸本周平衆院農林水産委員会筆頭理事
  • 委員 西村智奈美、菊田真紀子、風間直樹、梅谷守(以上、新潟県連所属国会議員・総支部長)、田名部匡代、工藤武司、山内崇(以上、青森県連所属国会議員・総支部長)、衆参農林水産委員会所属国会議員、衆参環境委員会所属国会議員

【これまでの対応経過】

  • 11月29日(火)9時30分 情報連絡室を設置、関係県連・農水部門に情報収集要請
  • 11月30日(水)8時40分 農水部門・情報連絡室合同ヒアリング、10時00分 新潟県連・対策本部設置、青森県連・県農林水産部ヒアリング