山井和則国会対策委員長は6日、定例記者会見を国会内で開いた。山井国対委員長はカジノ法案について、「たった6時間の審議でカジノを解禁する法律を通すことに関しては、国民の多くは全く理解していない。ついては13時の本会議直前まで私たちは今日の採決を阻止すべく努力をしたい。そして、政調マターであるが15時にカジノ法案に関する合同部門会議を開き、賛否についてのカジノ法案の議論をしたい」と語り、衆院本会議での党の態度は明らかにしなかった。

 本会議の採決を阻止する具体的な手段について記者団から問われると、「一つは、大島議長に内閣委員会の先日の採決は無効であり、今日の上程をしないようにとに申し入れた。さまざまなルートで働きかけをしたい」と答えた。

 安倍総理の真珠湾訪問発表は、カジノ法案の採決から目をそらそうとするものだという声があることについて考えを問われ、「どのタイミングでどういう発表するかは政府が考えること。地元の声を聞いたが、この短期間に強行採決することには圧倒的多数の方が怒っている。それが真珠湾訪問の発表と重なっても重ならなくても国民の不安は大きい」と国民の不安は変わらないことを説明した。

 党内にカジノ法案推進派が一定数いることについて、今日の本会議の対応も一致結束するのかという質問に対しては、「賛成派でさえ、こういうやり方で採決するのはおかしいと今回の強行採決には反対している。そういう意味では一致結束して行動できる」と述べた。