山井和則国会対策委員長は9日、定例記者会見を国会内で開いた。

 山井国対委員長は、8日15時に衆院厚生労働委員会の理事懇談会が開かれ、その場で9日に野党4党(民進、共産、自由、社民)が提出している長時間労働規制法案の審議入りをするか、参考人を呼んでの過労死防止に関する質疑をすることを与党に対して要求したが、与党によって拒否されたことを明らかにし、「9日は定例日であるにもかかわらず、(衆院)厚労委は開かれず、与党による審議拒否にあった」と語った。

 カジノ法案の成立阻止に向けて具体策を記者団から問われると山井国対委員長は、「審議の中身は煮詰まっていない。今の状況では火曜日に採決することは国民の理解が進んでおらず、かつ公明党に異論が強く、参院自民党にも異論が強い。良識を発揮して政府・与党が今国会での成立を断念して出直すべき」と述べた。また、会期再延長になった場合についての考えを質問されると、「2度目の会期延長にも反対。14日までに採決困難なカジノ法案や年金法案は廃案にすべき」と反対の考えを示した。

 内閣不信任決議案の提出を考えているかという問いに対しては、「不信任決議案を出すか出さないかは白紙なので、来週検討する」と述べるにとどめた。