小川勝也参院幹事長は13日、記者会見を国会内で開いた。小川幹事長は、採決のタイミングが焦点となっている年金カット法案とカジノ法案について現状と対応方針を記者団に説明した。

 年金カット法案については、「厚労委は総理の出席もあり、(民進党が求めてきた)資料の提出をする約束を得て、採決の合意に至った。重要な資料をもとに、年金については与党だから野党だからと言わず、国民の代表としてしっかり議論していく。今回の法案に限らず、野党としてしっかり責任をもって、年金の受給と将来見通しをしっかり議論していく」と採決の合意に至ったことを報告した。

 カジノ法案については、「まだ採決の合意をするに至っていない。いろいろな党内議論あるいはかつて戦わせた議論を含めて、国民の理解が得られないということ、そして不十分な内容であること、議論が短いということ、それを打開すべく榛葉国対委員長から自民党の松山国対委員長へいくつか提案した。その回答をいただくべく15時半から(国対委員長会談を)再開する」と引き続き採決について協議することを報告した。

 年金カット法案について採決に合意した経緯を記者団から問われると、「衆院では意思を示さずに参院に送られてきた。将来に対する不安は消えないが、衆院で出なかった資料も提出する約束をして、この法案がどんな形であろうとも成立してしまうと考えた時に今回採決にしっかり参加をして反対の意思を示す」といずれにせよ成立が濃厚であるため、採決に参加し意思を示すことを優先させたことを説明した。