野田佳彦幹事長は4日午前、民進党本部の2017年の仕事始めにあたり職員を前にあいさつし、「われわれの立場はもう背水の陣ではない。すでにもう水中に沈んでいる。そこからどうやって浮き上がって岩肌に爪を立ててよじ登っていくかという覚悟が問われる年だ。ともに民進党の党勢拡大のためにがんばっていこう」と呼びかけた。

 「昨年は3月末に民進党を結党し、7月の暑い参院選挙、そして9月の党の代表選挙と党にとっては大きな節目が3つあった。今年はそれ以上にわが党としては正念場を迎える年になる。ほどなく通常国会が召集される。第3次補正予算、そして新年度予算、外交案件、加えて労働基準法改正などいわゆる働き方改革、天皇陛下の退位をめぐる法整備など、内外ともにさまざまな懸案がある。しっかりと党としての立ち位置を定めて論戦に挑んでいきたいと思う。そのためにもぜひ国対、政調の皆さんには今からしっかりと準備をお願いしたい」「加えて、通常国会の早い段階での解散総選挙の可能性もまだ残っているだろうと思うし、その段階での選挙がないとしても今年中の解散総選挙は十分あり得る。選対、組織、広報、国民運動、青年、団体交流などなど、あらゆる部局の総力を結集して臨戦態勢を維持しながら、さらに充実をお願いしたい」「蓮舫代表にはその発信力を生かして、外向けのメッセージをどんどん出していただきたいと思うが、一方で私は今年は年男、還暦を迎える。孔子の言葉で、『六十(ろくじゅう)にして耳順(したが)う』という言葉がある。蓮舫代表には発信を、私は党内のさまざまな議員の皆さんや、あるいは職員の皆さんの声をしっかりと受け止めていきたいと思うので、お気づきの点があったら遠慮なくさまざまな意見を寄せてほしい」などと語った。