笠浩史国会対策委員長代理は25日、定例の記者会見を国会内で開き、記者団からの質問に答えた。

 24日に開かれた衆院予算委員会の理事会で、補正予算と来年度予算の趣旨説明を行うことを委員長が職権で決めたことについて所見を求められると、「極めて遺憾だ」と与党の姿勢を厳しく批判した。その理由について、「臨時国会で強行採決が繰り返されたことを受けて、議長も問題意識を持っている。充実した審議をするためにどのようにするかは与野党ともにきちんと考えていかなければならない」と与野党ともに議長から国会審議のあり方を考えるように求められていることや、「私どもは外交案件も含めてさまざま積み残しがあると考えている。トランプ大統領が正式に就任した、あるいは文科省で許すことができない天下りのあっせんが発生したことをうけて、しっかり国民に応えていきながら、補正とあわせて審議を充実させることを求めている」とし、現場の交渉で合意ができていない中での職権開催は認められないと述べた。

 天下りあっせん問題の集中審議の開催を補正予算の採決前に求めていくのかを記者団から問われると、「補正予算は、26、27日の2日間の審議で採決したいというのが与党側の意向。(補正予算の)採決の前だけではなくて、採決後でも譲る余地はあると思うが、少なくとも本予算の前に集中審議を行うよう強く引き続き求めていきたい」と述べた。