細野豪志代表代行は27日、定例記者会見を国会内で開き、今国会の論点等について考えを述べた。

 細野代行は、「衆院予算委員会が開かれているが、(与党が)委員長職権で採決を決めるなど横暴な運営を続けているのは残念だ。今回、特に文科省の天下り問題が国民の関心を呼んでいる。天下り問題についての集中審議、参考人招致が必要だ。与党の国会運営に危機感を覚える」と指摘し、「(民進党は)それぞれの場面でしっかり議論することで、国民の期待に応えたい」と述べた。

 細野代行は26日の衆院予算委員会で自ら質疑に立ったことを踏まえ、天皇退位について「政府は特別法に固執していたが、少し変わってきたのは前進だ。安倍総理からは、皇室典範の改正も考えるという趣旨の答弁があった」と述べる一方、「皇位継承を考えた時、旧宮家の復活というようなことは一つの選択肢という答弁があったが、親しみがわかない方が天皇になるということについては非常に心配だ」と指摘した。さらに「女性宮家については、早期につくる必要があるとあらためて感じた」と述べた。

 生活保護家庭の子どもが大学や専門学校に行けないという問題について細野代行は、「安倍総理は、そのような非常に苦しい状況にある子どもたちのことを、よくご存知ではなかったのではないか。総理の顔を見ていて、何らか動いていく可能性があるのではないかと思った。子どもたちには何の責任もないことだ」と述べ、子どもたちを18歳からの数年間、経済的に支えるだけで貧困の連鎖を防げるとの考えを示した。