玉木雄一郎議員は7日、衆院予算委員会の公務員の再就職のあり方と行革等に関する集中審議で、文科省の天下り問題を中心に安倍総理や関係大臣にただした。

 「天下り問題についてなぜ議論するのかというと、やはり予算や権限に基づくことに天下りが行くことで、税金の使われ方が歪んでしまうということが大きいからだ。今回、再就職等監視委員会は37件の違法行為を認定しているが、この中に2017年度予算に関係するものや、大学等の設置に関わるものが入っているかもしれない。もしそのようなことがあるとすれば、17年度予算の審議に関わってくる」と玉木議員は指摘し、37件のうち、17年度予算や権限に関わるものを、衆院で採決する前に予算委員会に提出することを約束するよう迫った。松野文科大臣は、「個別案件については2月下旬ということでやっているができるだけ早く中間報告をするようにする」と述べる一方、玉木議員の求めに対しては「調査に支障が出る」と難色を示した。

 玉木議員は、「報告書を出すと調査に支障が出るというが、出さなければ来年度予算に支障が出る。これでは役所、組織、政権を挙げた隠ぺいだと言われることになる」などと厳しく追及。浜田予算委員長からもできるだけ早く提出するよう指示を受け、松野大臣は提出を急ぐ考えを表明した。

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