笠浩史国会対策委員長代理は15日、定例の記者会見を国会内で開き、記者団からの質問に答えた。

 14日の衆院予算委員会で中央公聴会の開催が議決されたことについて受け止めを問われ、「文科省の天下りのあっせん問題、あるいは南スーダンをめぐるさまざまな資料要求等含めて、様々な議論がまだ行われている中で、与野党の合意なく昨日、中央公聴会の議決が行われたのは大変遺憾」と語った。そのうえで、「中央公聴会は地方公聴会と違って、採決の前提となるので、強く抗議していく」と抗議する意向を示した。

 あやふやな答弁が目立つ稲田防衛大臣に対して辞任要求をするかという質問に対しては、「他の野党とも協議をしつつ判断していきたい」と述べ、「本当に安全保障を預かる資格があるのかということが昨日の審議で明らかになったのではないか」と稲田防衛大臣の資質に疑問を呈した。

 自民党の竹下国対委員長が衆院での月内の予算可決を目指し、「集中審議は3回で終わり」と発言したことについて受け止めを聞かれると、「集中審議は3回でということはありえない。さらに充実した議論を行うための集中審議を求めていきたい」と語った。