民進党は8日午後、主に駐日外交官らを対象にした「カフェ・デモクラッツ」を憲政記念館で開き、江田憲司代表代行が出席した外交官らにブリーフィングを行った。
冒頭、あいさつに立った牧山ひろえ国際局長は多くの外交官が参加してくれたことに謝辞を述べ、藤田幸久ネクスト外務大臣は1月末から2月初めに訪米したことに触れるとともに、本年逝去した全米バターン・コレヒドール防衛兵記念協会会長のレスター・テニー氏の逝去を悼んだ。小川淳也国際局副局長はあいさつの中で国際情勢が大きく変化しようとしているとの見解を示した。
続いて行われた江田代表代行のブリーフィングでは、旧維新の党代表経験者として、旧民主党との合併について説明し、イノベーションという考え方と政策を民進党に入れ込んだとの考えを語った。地方分権社会の重要性を強調しつつ、自民党との差別化を明確にするため「今後政策面でエッジの効いた、自民党とは異なる切れ味のある政策を打ち出していきたい」と述べた。
江田代表代行はまた、自民党と民進党がそれぞれサプライサイドとディマンドサイドに立つ政党であることと、2大政党の必要性に言及した上で、「(経済成長を当然重視しつつ)民進党の使命は、やはり再分配のところで教育や人への投資を重視することだ」と述べた。
外交安全保障については、北朝鮮によるミサイルや核実験等について触れつつ、「国民を守るためには、日米同盟を基軸に日本の周辺の防衛に万全を期す。離れたところについては慎重に考えていくということだ」と、わが党の基本的な立場を紹介した。また、日本が得意とする分野での国際貢献が重要であるとした。
江田代表代行は、「これら内政・外交の課題を踏まえて自民党とは明確に違う点を次の衆院選でしっかり訴え、厳しい道を打破していく」と、次期衆議院選挙について意気込みを語った。
その後、アフリカやアジア地域の国々の外交官から、日本の国際社会における貢献について謝辞と期待感が示された。