民進党の細野豪志代表代行は10日、定例記者会見を国会内で開き、(1)朴槿恵大統領の「弾劾妥当」決定(2)辞職した務台復興政務官の任命責任(3)静岡県知事選挙等について発言した。

 韓国憲法裁判所の朴槿恵大統領の「弾劾妥当」決定を受け、今後の日韓関係について「北朝鮮の情勢が極めて混迷を深めている。この問題での日米韓の協力が重要である中、韓国で権力の空白が生じていることは非常に大きな問題だ。弾劾が決まったが、これは韓国の判断だ」「一昨年末、慰安婦問題に関する日韓合意が結ばれた。これをしっかり遵守するのは韓国政府の責任である。新しい大統領を早期に選出し、国際的にしっかり連携できる体制を作ってもらいたい」と述べた。

 東日本大震災から11日で6年を迎えるにあたり、不適切な発言で10日に辞任した務台復興政務官を任命した安倍総理の責任について問われ、「被災地のそれぞれが厳しい状況にある。被災者の気持ちを常に受け止めて政治に取り組むことが国政に携わる者のあるべき姿だ。務台政務官の発言は言及するにも値しない意識の低さを感じる。安倍政権が復興にどれぐらい思いがあるのか疑われる事案だ」と強く批判した。

 6月に任期満了を迎える静岡県知事選挙への自身の出馬の可能性について問われ、「8年前に私が擁立した川勝平太知事は8年間立派に役割を果たしてきた。そして(来る知事選への)出馬に意欲を持っていると思う。私の立場は、川勝知事をしっかり支え応援していくこと。その立場に揺らぎはなく、出馬は全く考えていない」と述べた。