民進、共産、自由、社民の野党4党と維新の国会対策委員長は14日、自民・公明両党の国会対策委員長と国会内で会談した。

 会談後、記者団の取材に応じた山井和則国会対策委員長は、(1)学校法人森友学園の籠池氏の参考人招致(2)稲田防衛大臣の辞任――を与党に求めたと説明。「稲田大臣の辞任は総理、任命権者が決ることだが、籠池理事長の参考人招致に関しては自民党は拒否をした」と報告した。

 稲田大臣の辞任要求については、「私たちが新たな証拠を突きつけなかったら嘘をついて、森友学園とは関係なかったということで、逃げ続けるつもりだった」と国会で証拠を見せて初めて稲田防衛大臣が籠池氏との関係を認めたことを批判。そのうえで、「防衛大臣というのは自衛隊員と日本国民の命を守る重責ですから、そんな国会で嘘をつくような方が防衛大臣の職にとどまるのはふさわしくない」と防衛大臣の職務の性質上、辞任する必要があることを説いた。

 今後、与党が籠池氏の参考人招致と辞任要求を受け入れない場合の国会への影響を問われると、「まずは、質疑を通じて、疑惑をさらに追及していきたい」と述べ、「なぜ自民党と安倍総理はそこまでかたくなに国民の声である参考人招致を拒むのか。私は何かやましいことがあるとしか思えない」と語った。

 与党が参考人招致を拒否した理由について山井国対委員長は、「国会の場で十分な説明がなされているということが向こうの説明」と述べ、「8億円の値引きも、政治家の関与に関しても、さまざまな違法の疑いに関しても、全く私たちも国民も納得していない」「現状認識が違いすぎる」と与党との認識の違いを強調した。

与野党国会対策委員長会談