山井和則国会対策委員長は16日、定例記者会見を国会内で開いた。自民党が森友学園の籠池氏の参考人招致を拒否している件について山井国対委員長は、「安倍総理ご夫妻の関与が全くないというのであれば、リーダーシップをもって安倍総理に参考人招致に応じるということを自民党総裁として判断していただきたい」と語った。

 当初全て廃棄したと防衛省が答弁し、調査の結果、統合幕僚監部で全て保管していたと答弁を訂正した南スーダンPKOの日報について、陸上自衛隊でも一貫して保管していたと15日に報道されたことについて山井国対委員長は、「もしこの報道が事実であれば、即刻、稲田大臣は辞任せねばならないと考える。虚偽答弁に次ぐ虚偽答弁。隠蔽に次ぐ隠蔽が連日のように明らかになる。このような稲田大臣では、国は守れない」と報道が事実であれば稲田防衛大臣が即刻辞任することを求めた。

 この件についてさらに山井国対委員長は、統合幕僚監部で日報が保管されていたことが明らかになる前に、稲田大臣が防衛省内に調査を命じたことに触れ、「その再調査でも隠蔽をし虚偽答弁をしていたということになれば、国民にこの2カ月うそをつき続けてきたということ」と指摘。「森友学園との関係も虚偽答弁をずっと続ける。南スーダンの日報問題も1カ月も2カ月も虚偽答弁を続ける。そうなるとまったくシビリアンコントロールが機能しない」と稲田防衛大臣の大臣としての資質に疑念を呈した。

 16日の衆院本会議が急きょ前日夕刻に議院運営委員長の職権で開催決定された踏まえて、今後の本会議への対応を問われると、「今日の本会議は立てないということだったが、それが夕方6時に急きょ理事会を立てて、職権で本会議を立てる。これは明確なルール違反だ」と怒りをあらわにし、「強く抗議をしたい」と相変わらずの与党の強引な運営に抗議する意向を示した。