榛葉賀津也参院国会対策委員長は22日午後、定例記者会見を国会内で開いた。

 翌日にひかえた証人喚問については、「われわれは籠池氏だけでなく迫田氏、武内氏の参考人招致を求めている。自民党は『民間人や役人はダメ・違法性がない』等の理由で拒んできた。しかし『総理から100万円の寄付があった』と報じられた直後『総理の名誉のために参考人招致をする』という。われわれが求めているのは、根本にある国有地の不当な払い下げ、国会議員の不当な便宜供与、安倍夫妻の関与――等の多くの国民が持っている疑念に答えることだ。役所側の意見も聞かないと真相究明できないのは当然だ」と強調した。

 また、参院財政金融委員会で大塚耕平議員が取り上げたアフリカ・ケニアでのトイレ普及事業について、「今まで苦労しても何年も予算がつかなかったのに、昭恵夫人にお願いしたらその日のうちに総理に頼んで8000万円がついた。事実関係の確認のため『首相官邸に来た記録がありますか』と質問すると『入館記録はその日のうちに破棄をしている』との信じられない答弁があった。後で検証できないように記録を消滅させるとはありえない。もう少しまともな答弁はできないのか」と、新しい疑惑に対しても追及していく姿勢を示した。