逢坂誠二衆院議員は6日、共謀罪法案の審議入りに抗議して市民団体が国会議員会館前で開いた緊急行動でマイクを握り、「共謀罪法案を廃案に持ち込もう」とスピーチした。

 「大きな国民運動に盛り上げてこの共謀罪を何とかしてストップさせなければ、私たちの国は極めて息苦しい社会になってしまう」と逢坂議員は話し、国会での議論と連携した国会外での市民の行動を求めた。

 逢坂議員はまた、「安倍総理はオリンピック招致演説で、世界で最も安心な都市東京などと高らかに宣言した。それから3年だが、その間に日本はそんなに治安が悪くなったのか」「伊勢志摩サミットで共謀罪、テロについて強く言及していたのか」「テロ等準備罪という名前も単なる愛称で、本質を隠そうとしている」と指摘し、6日から始まる国会審議のなかで、この共謀罪の問題点を少しでもクリアにしていくと表明した。

 与党幹部が共謀罪法案について、衆院では30時間も審議すれば充分だと発言していることには、「日本の刑法の体系を根底から変えるような法案の審議をすることに、たった30時間で済まそうということはとんでもないことだ」と批判し、何としても廃案に持ち込もうと訴えた。