山井和則国会対策委員長は11日、定例記者会見を国会内で行った。

 山井国対委員長は冒頭、「3分の2の力を背景に強引な運営が非常に目立っている」と与党の強引な国会運営を指摘。与野党が特に重要と位置付けている重要広範議案の一つである介護保険法改正案を審議不十分なまま12日に採決したいという提案を自民党がしてきたことを取り上げ、「こういう法案はこのくらいの審議時間で成立させるという過去の積み重ねがある。そういうものをどんどん破って強引に国民への説明責任を果たさずに強行するやり方は極めて問題だ」と過去の事例に照らして早めに審議を打ち切って採決しようとする与党の姿勢を強く批判した。

 10日の民進・自民国対委員長会談で自民党が検討すると持ち帰った天下りあっせん問題とシリア情勢もテーマに含めた予算委員会集中審議の開催については、「安倍総理がアメリカの決意を支持した根拠、今回のシリアの化学兵器使用に関してどのような見解を持っているのか。また今回のシリアでの事態が今後の中国との関係、ロシアとの関係、北朝鮮との関係にどのような影響を及ぼすと考えているのか。政府からの説明がまだまだ十分ではない。日本の外交、国家の安全保障に大きくかかわる重大な事態なので審議ができればと考えている」と開催を要請する理由を語った。