笠浩史国会対策委員長代理は12日、定例の記者会見を国会内で開き、記者団からの質問に応えた。笠代理は(1)性犯罪厳罰化法案(刑法改正案)の審議(2)予算委員会の集中審議(3)介護保険法改正案の採決日程――について語った。

 笠代理は、民進党が性犯罪厳罰化法案の審議を共謀罪法案(組織犯罪処罰法改正案)よりも先に審議することを求めていることに触れ、「提案が与党側からあれば検討したい」と語った。

 シリア情勢の予算委員会での集中審議を要請していることに関連して、自民党に安全保障委員会で審議するという話があることへの考えを記者団から問われると、「北朝鮮、シリアの情勢があるので安保で議論することも大事だし、あるいは外務委員会も関わってくる」としたうえで、「最高責任者である総理に出席していただき、予算の集中審議もするべきと求めていきたい」と引き続き予算委の集中審議を求める考えを示した。

 介護保険法改正案の採決を与党が週内に模索していることについての考えを問われると、笠代理は修正協議を進めていることに触れ、「私たちが納得できるような合意には至っていない」と述べた。そのうえで、「最終的に14日に採決するかどうかについては、引き続き現場で協議していくと承知している」と説明した。