山井和則国会対策委員長は21日、国会内で開かれた与野党国対委員長会議に出席。笠浩史国対委員長代理が陪席した。

 会談後に山井委員長は「強行な運営で異常な状態に陥っている法務委員会のことについて自民党の竹下国対委員長に強く抗議した」と述べ、(1)同日の法務委員会の開催を委員長職権で決めたこと(2)同日の法務委員会で19日と同様、質問者側が要求もしていない政府参考人の出席を委員長が職権で決め、委員会冒頭でその政府参考人の出席を採決で決定する形で質疑がスタートしたこと(3)共謀罪法案に関しての外からの参考人を呼んで質疑する参考人質疑を25日に行うことを与党側が強引に決定したこと――に関して抗議したことを明らかにした。委員長会談を受け、自民党の竹下国対委員長が持ち帰って対応を協議し、24日に回答が示されることとなった。

 山井委員長は特に(2)について「このことが許されるのであれば、今後大臣と基本的な事項を審議したいと思っても、重要なことは役人に答弁してもらうということになる。そんなあり得ない国会に変質してしまう」と述べ、与党の対応を非難した。