笠浩史国会対策委員長代理は２６日、定例の記者会見を国会内で開き、記者団からの質問に応じた。

　今村復興担当大臣の失言による野党側の今後の対応について、「大臣は辞任をするということだか、それだけで済まされない。議員辞職に値するのではないか。また安倍総理の任命責任は極めて重大である。予算委員会の集中審議等を開いて任命責任を問わなければならない。現在、全委員会の開催は見合わせているが、そう簡単に国会の再開には応じられない」と強調した。

　今村復興担当大臣の「東北でよかった」という発言については、「今回が初めてではない。先般も自主避難している方々に『自己責任だ』と極めて許しがたい発言をしていた。政治家として許しがたい」と強く非難した。また与党側から失言や不祥事が相次いでいることについては、「安倍総理の監督責任も問われる。巨大与党をバックにした長期政権のおごりの極みだ」と指摘した。

　「次の大臣が決まったら国会を正常化したい」という動きがあることについては、「そう言っている人の気持ちが分からない。与野党関係なく全国会議員が東北の復興のために寄り添わなければならないのは当たり前。それを踏みにじるような担当大臣の発言があったにも関わらず、国会日程だけは『大臣が交代したからいいではないか』と言っている人は、議員としての資質が問われる」と述べた。