山井和則国会対策委員長は9日、定例の記者会見を国会内で開いた。山井国対委員長は(1)8日の衆院予算委員会での安倍総理の答弁(2)森友学園問題(3)共謀罪法案(組織犯罪処罰法改正案)――について話をした。

 8日の衆院予算委員会で憲法改正に対する考えを問われた安倍総理が、読売新聞を読むようにと答弁したことについて山井国対委員長は「国会軽視、憲法軽視、国民軽視。これほど国民と国会をばかにした答弁は今までなかったのではないか」と怒りを露わにした。

 民進党が学校法人森友学園の籠池前理事長の衆院予算委員会への参考人招致を要請したにもかかわらず、与党側が拒否して実現しなかったことについては、「籠池前理事長がどんどん国民に対して説明責任を果たそうとし、真相究明に協力をしているにもかかわらず、肝心の安倍昭恵総理夫人は公の場での説明を一切行っていない」と山井国対委員長は指摘。「やっぱり、公の場で説明できないなにか理由があるのではないかと残念ながら勘繰らざるを得ない」と語った。

 共謀罪法案については、金田法務大臣が8日の衆院予算委員会で、告発をされても一般人は捜査の対象にならないという趣旨の発言をしたことに山井国対委員長は触れ、「普通の国民が聞いても金田大臣の答弁は嘘ではないかということを感じたのではないか」と述べ、「あらためて金田大臣は法務大臣の職に値しない」と断じた。