笠浩史国会対策委員長代理は17日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 笠代理は冒頭、共謀罪法案(組織犯罪処罰法改正案)の審議をする同日の法務委員会の開催が職権で強行されたことに触れ、「今日の理事会の中で、今日は採決を行わず引き続きしっかりと審議をしていくと確約がないと応じられないと強く申し入れしたところ、それに対する誠意ある対応がなかったので、野党4党(民進、共産、自由、社民)共同で10時2分、金田法務大臣の不信任決議案を衆院に提出した」と話した。

 不信任決議案提出の理由は、「国民の不安の大きなこの法案について、責任ある立場の大臣の二転三転する答弁。あるいはこれまでの国会審議に対する極めて無責任な姿勢等々、本当に大臣の任に値しない」と述べた。

 一部の報道で、学校法人加計学園の国家戦略特区への獣医学部設置に関して総理の意向が働いていると記した文書が見つかったとされていることについて、今後の追及の方針を記者団から問われると、「もしこの文書が存在するとしたなら、そしてその内容が報道されている通りとするなら、今までの安倍総理の説明と全く矛盾をすることになるわけで、そこはしっかり追及していきたい」と語った。また笠代理は、「党として、今日午後に衆参合同の加計学園に関する調査チームを組織を1つ大きくした形で、正式な機関を発足させることにしている」と党をあげて追及する考えを明らかにした。

 秋篠宮家の眞子さまがご婚約される見通しになったことの受けとめと、退位を可能とする特例法案の審議にむけて、女性宮家の創設についてどのように主張していくかを問われると、「まず、眞子さまがこのご婚約に向けて準備されるということは非常にうれしいニュースだと思っているし、心からお祝いを申し上げたい」とお祝いの言葉を述べた。

 女性宮家の創設の議論については、「これまで正副議長のもとでの各会派の代表者の協議の中でも、わが党から女性宮家の創設について主張してきた経緯はある。おそらく付帯決議のなかで、この点についてどういう形で盛り込んでいくのかということが、付帯決議案をまとめるにあたっての焦点になる」と語った。