山井和則国会対策委員長は19日、定例の記者会見を国会内で開き、記者団からの質問に応じた。

 同日の衆院法務委員会で共謀罪法案(組織犯罪処罰法改正案)が与野党の合意なく採決される可能性があることの受け止めを問われると、「審議すればするほど逆に一般市民が対象になる。そしてこの法案がテロ対策にならないという問題点が審議すればするほど明らか」と指摘したうえで、「勝手に与党が設定した30時間に達したから強行採決するなんてことは決して許されない」と強調した。

 学校法人加計学園による国家戦略特区を利用した獣医学部新設に関して「総理のご意向だと聞いている」などと記した文書を文科省内で作成していたとの報道がある件について問われると、「資料の報道があってから今日で3日目。にもかかわらずまだ文科省や政府は確認中という回答しか来ない」と述べ、「確認中ではなくて、隠蔽中だということになるのではないか」と政府の対応の遅さを批判した。